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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2011/1/26 NO.426            □□■
■■     『100年を目指す〜その2〜』量から価値創造へ  □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com    □□■□□
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■100年企業の話題は面白かったようですね、返信をいただきました。コツは
目新しいモノではなく、革新的でもなく、先端的でもないようです。コツコツ愚
直に時々、変身しながら小さな軌道修正。それも顧客に合わせただけらしい。

●21世紀の最初の10年が終わり、新しい10年期DECADEが始まりまし
た。今年の予想や景気回復の道のり、政治と国家の問題はずいぶんと勝手放題の
記事や論評で溢れていますが、トーンは暗いですね。55年体制は政治問題です
が、私の生まれた昭和30年、1955年から30年間は経済成長8%だったの
で、子どものお年玉貯金でもびっくりする額まで膨れました。

次の20年は4%成長で時々の景気循環が厳しく、オイルショックやらニクソン
ショックなどの経済体制のほころびが出た時期です。バブルもこけましたよね。

最後の20年は全然ダメ、わずか1%の誤差ほどの数字に一喜一憂してました。
お年玉貯金は全然変わらず、引き出すたびに手数料で金利がなくなりました。

●社会体制が大きく変わり、ソ連がなくなり、中国も変身。資本主義の勝利だっ
たはずが、人災、強欲、ばくちで大きな会社が小さくなって謝ってばかり。
大店のご主人という風格の人がいなくなりました。浮利を追わない、家訓の番頭
も捕まったりして、もはや子どもたちに説明することすらできない時代でした。

週刊子どもニュースを見ても、なぜこんな事になってしまったのか、と聞かれる
ことが怖いほど、立派な日本人が減りました。

校長先生の講話に、勤勉、調和、再現性の3つが日本を大きくしてきましたが、
これから小さくなる日本でみなさんの役割が変わります。自分で見つけ出して
新しい日本を創る気概で勉学に励んでください、感動的でした。

●大企業が正社員をたくさんリストラして、平均勤続年数を下げて、役職定年制
を取り入れて、30年務めることを拒否するようになって良い仕事ができるので
しょうかね。同級生も大企業を恨んで、だまされたと言いながら転職してゆきま
した。銀行も百貨店も商社も今は中途、派遣、アウトソーシングで大店をかろう
じて維持していますが、規模に頼るのはこれからは難しい。

来年はベビーブーマーが一斉退職となって、新聞社が大混乱しています。
会社と家で読んでいても、これからはIPODですからね。
50年前の人口がこれから先50年で元に戻ります。すでにピークは過ぎていて
原油ピークを言い出したハバード先生がいたから、新エネルギー政策がわき起こ
りました。

●人口ピークを過ぎても次の政策が出てこないなら、我らの生活に直接影響する
コップの中だけでも新しい活動を始めなければなりません。100年続くことも
許されるような正義と誠実さと正道で考えなければいけない。

ならば、量より質、規模より一人当たり、会社より個人・家庭、老舗よりベンチ
ャーという選択肢が正しいのでしょう。

●流通業はダイエー中内氏の予想どおりにご用聞きまで下がってゆくでしょうし、
流通革命の本質にあるプロシューマーはすでに登場しています。価格で商品を分
けるのではなく、最寄り品も買い廻り品も情報は誰にでも正直に伝わります。

店に行かないで買い物ができて、自動的にお勧め品が届く。出かけるのは運動の
ためだし、気分転換だから、買うより遊ぶ。1時間千円なら映画もゴルフも温泉
も同じようなモノ。高級品や高額品が指示されない訳ではないし、200円の弁
当も3000円フレンチ、15000円の披露宴会食も同じ私がどれも好きです

●目の前のお客をかすめ取るようなハエナワ漁法の商売は続かないし、一本釣り
ならキャッチ&リリースするような生涯顧客を創り出さねばなりません。
いつも、いつでも、いつまでも、マーケティングがまた研究を始めています。

安いモノをたくさん扱ってきた物流も、愚図の大忙しから変わるでしょう。
手広く揃えた品揃えももうすぐ諦めるでしょう。借りてくればいい、その時代わ
りに仕入れれば良いのだから。

さて物流に将来はあるか、と聞けば、ITと物流しか将来はないと言います。
借りられる、盗める、まねできる、作ってもらえる、売ってもらえる、宣伝して
もらえる、お金もふんだんに貸してもらえる(返す義務がありますけどね)、
何でもやってくれますが、最後の最後はお代と品物、サービスの交換にはリアル
で生身で正直さをアピールしなければならない、となると物流が最後の砦です。

WE ARE THE BACK.後ろにはもう誰もいない。

そんな覚悟で世の中を見てゆけば、宮沢賢治じゃないけれど、東西南北、困った
人、病の人、泣いている人、たくさんの人が世を恨んでいますから、助けること
は幾らでもありそうです。

そうして人は助け、助けられて、100年を過ごしてゆくのでしょう。

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