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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2011/3/5 NO.430            □□■
■■     『問題は何ですか』宿題を出す人、回答する人    □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com    □□■□□
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      ★★★★★花房出演:物流改善セミナーご案内★★★★★
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▲ 3/28(月) 千駄ヶ谷 日本IE協会『全国生き生き5S活動発表大会』 

<<5S活動の締めくくり、『しつけ』のアピール>>
http://www.j-ie.com/activity/meeting/ie-forum/post-5997/

▲ 4/19(火) 大阪 大阪府工業協会

『物流コスト改善研修』<見える化で進める物流改善>贈呈
http://www.opmia.or.jp/seminar/
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■イーソーコの執筆者と連名で『物流改善Q&A100問』7つのフォーカス
ポイントという原稿を仕上げました。4月発売の校正を必死でこなしていると
ころです。21世紀を祝う気分はとっくに失せていて、10年間が失意と反省
の時代でした。そこで、どこから、何を、どのように、手がけることが改善に
つながるのか、を実際のコンサルティングで寄せられる質問から原稿を組み立
てました。宿題を出す人、答える人の事例がふんだんに取り入れられています

●真の問題点を抽出できれば、解決策はすでに手中にある。とはよく言う格言
です。問題と原因が整理できた問題点ステートメントを仕上げることができれ
ば、解決は目前です。ただひたすらに思推することが改善の手法でした、今ま
では。

これからは、放置すべき問題、触れないで避けるべき問題を選択しなければな
りません。経済が成長しているときには失敗はやり直しがききました。逃げた
顧客がいても、次の顧客で試すことができたからです。待っていれば顧客が目
前を流れてゆく立地の優位性があったからです。

生産工程は実験と同じで今日の条件を変えて、明日の実験に備えれば良かった
のですが、生産量や品目が変わってしまっては条件設定がゼロからやり直しで
す。それもこれも、人口が増えて所得が伸びて、人の移動が頻繁に行われてき
た先進諸国特有の『人口ボーナス』があったからです。
これからは人口が減り、顧客が居なくなる『人口オーナス』の時代なのです。

●問題解決に必要な条件や打ち手の事を、<対処すべき>課題と呼びます。
蒸発した需要と顧客が売上を奪ってゆきました。だから収益問題の原因は売上
不足だと考えれば、売上が復活すれば問題は解決すると信じて疑いません。

すると売上回復が対策であり、そのために必要な施策が課題となります。
課題を実行するためには何が必要なのか。これが宿題となり、唸りの基になっ
ています。売上低下の原因を探らなければ解決できないのに、売上を戻せと号
令を掛けても宿題を解くことができません。

産業空洞化で工場が海外移転を行い、国内の主要産業はM&Aなどの経営統合
を続ける結果、事業所のほとんどがサービス業に集約されつつあります。
小売り、流通、飲食などが主体となるサービス業界は、まさに人口オーナスの
影響を直撃されることになります。

今は前哨戦ですから、激しい競争に勝ち残るでもなく競争をくりぬけてゆけば
自然淘汰の脱落組が持っていたマーケットを労もなく手に入れることができる
ので、穏やかな競争のように見えています。

●マーケットカテゴリーごとに最終競争を勝ち残る覚悟があれば、それはそれ
で残ったすべてを手に入れられますから、課題観としは長寿のための磨き上げ
になるでしょう。人口オーナス、一人当たり所得30位だとしても、依然とし
て魅力的な消費財マーケットは維持できていますから、脱落組に入らぬような
仕掛けが課題なのです。

経営問題は利益や継続にありますが、問題が売上不足にあるときの原因対策に
は様々な課題と宿題があるのでしょう。
人口が減り、購買者層が代わり、平均年齢が高くなって行くときに今までの商
品やサービスは同じであるはずがない、という判断が課題の存在を明らかにし
ます。

立地や品そろえでは優位に立てなくなったデパートの事情を知らなくても、小
売業の復活にはご用聞き訪問が必要だし、購買層の新しい切り口での分析やテ
ーマ、シナリオ作りが必要です。こんな宿題は外部がよく考えているものです

●コンサルティングは先生と呼ばれて恥ずかしい気分にもなりますが、教える
ではなく、考える方向や視点を提示することで指導の意義があります。
立ち位置を変えなくては、答えも対策も生まれなくなってきているのが現在。
歴史を知るでも現状を分析するでも、新しい要請を整理するでも構いませんが
待つのではなく、宿題を出す覚悟を決めれば答える人はいるのです。

答えを知りたい気持ちは抑えて、課解決の視点と情報を手に入れることに関心
を移してゆかねばならないでしょう。

原因がわかれば対策が打てます。課題がわかれば宿題にして、回答を待つ。
そんな割り切りがどうしても必要になっているのです。
新しい本はそんな時に役立つよう、事例と実務者向けに書かれています。
今も推敲を続けて、書店デビューに備えているのです。

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★★★★★ WEB書店で好評・増刷! 物流問題解決の糸口を斬る ★★★★★

※2010/10/14:01:05 アマゾン流通・物流ベストセラーに2冊並びました!

日刊工業新聞 『見える化で進める物流改善』¥2310
秀和システム 『戦略物流の基本とカラクリがよ〜くわかる本』¥1470

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