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■■□■■　　物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃ 　 □
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□■■　　　　2011/4/5 NO.433 　　　　　　　　 　 □□■
■■　　　　　『どうすれば良かったのか、物流』ＢＣＰケースＤ　 □□■□
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■大災害で失われた多くの魂と被害に遭われたみなさまへお見舞い致します。
そして全力で奮闘している全国の物流マンに深い敬意と感謝を致します。


●地震津波の天災と初動のまずさや原子力発電所の人災が重なって、人命救助や
生産活動への物流ミッションが最高潮に高まってきています。こんなさなかなの
に業界広報はＧマーク宣伝があったりして、力抜けしてしまいます。
燃料確保のプレッシャグループとして活動を期待したいものです。

大災害を契機にして、５つの大問題が生じています。物流がどこまでカバー、バ
ックアップできるのかが問われています。


●降りかかった大問題

１　通信のシャットダウン（携帯電話網、電力、通信ネットワーク）
２　輸送手段（港湾、空港、高速道は復旧したが、末端までは不通が続く）
３　物流拠点の喪失（生産工場、販売店舗、在庫拠点、輸送拠点）
４　ライフラインの不安定（上下水道、ガス、電力、生存物資）
５　原発問題に関係した計画停電（火力発電所閉鎖、福島原発問題）

これらの障害に影響して、生存物資の供給が遅れています。生産や消費のリズム
も不調から回復できていません。復興に向けて物流が出来ることはすべて取りか
かっていることでしょうし、前線の物流マンの苦労は想像することもできない程
過酷です。消耗戦となった今、後方からはエールを送ることしかできません。


●１ヶ月を過ぎて混沌・混乱から光明が見え始めている事も確かです。救援物資
が届きはじめて、子ども達の新学期も始まりました。企業や業界ごとに準備され
ていたＢＣＰ（business continuity plan）が起動したからです。

ただ、自動車業界や納豆、ヨーグルトなどの工場が苦戦していることがニュース
で明らかになるにつれ、ＢＣＰの対象範囲や潜在的危機管理の奥行きの深さや広
がりをどこまで尽くしていればよいのかが問われていることも事実です。

リスクマネジメントとは、災害や事故、天災においても予防する、代替させる、
減少させる、受容する、保険を掛ける、という展開が行われています。今回は激
甚大災害であり、レベル的には最大ケースＤと言えるます。
レベルＡは、事故や人災、ミスやトラブルの範囲でしょう。レベルごとにＢＣＰ
で検討計画しなければならない範囲が変わります。

ケースＤの想定では、人命救助や医療関係などを重点に対象としますから、警察
消防、自衛隊までのパートナーシップが必要となり、救命資材の確保を行うにし
ても官民一体の備蓄計画が必要になります。
民主党事業仕分けで露見した、食塩備蓄１０万トンは行き過ぎですから、生存物
資の官民共同での備蓄計画が広く検討を始める時期だと思います。

東北震災でヘリコプターが６５機もあったとは、ニュースで見ましたが十分に機
能していたのかが気がかりです。道路網が復旧したときでも燃料不足でトラック
が向かえなかった事態には、１００日以上も確保していた燃料備蓄の分散化保管
が必要だったという反省が行われることになるでしょう。

●評論するわけではありませんが、地震に限ってもＭ８レベルの後には地域が変
わって大きな余震が続き、神戸震災の後では能登半島沖まで数年間も大規模地震
が継続していた地震立国ではあるわけです。

火急の行動が落ち着いたら、次の災害対策やより深いレベルでのＢＣＰが必要に
なることが明らかでしょう。
国家的な激甚災害に対処している物流マンのプライドを称え、さらに続くかも知
れない潜在リスクに備えたＢＣＰの再構築を準備していただきたいと思います。

今、危機に備えた、対決する物流のできること、やらねばならない事を整理し始
めました。・・・・私の住む新浦安も液状化現象による噴出土砂処理で日々労働
していたので、・・・・・。


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