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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2011/5/15 NO.437              □□■
■■     『通販物流の次のステージ』業界大躍進のヒミツ   □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com    □□■□□
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■大災害で失われた多くの魂と被害に遭われたみなさまへお見舞い致します。
そして全力で奮闘している全国の物流マンに深い敬意と感謝を致します。

●イーロジットの角井さんが、また新しい本を出しました。今度は物流業界より
広がって、流通業界へのアプローチです。商業界『物流の知識』小売・流通業が
知らなきゃいけない、サブタイトルからして時流に合っていますね。

不景気は震災よりも前から続いていて、もう忘れられたリーマンショックが小売
業界へ与えた影響は大でした。百貨店の下り階段もそれまでより2段飛びまで広
がって、新装開店、大型増床が効果を生みません。

立地や品揃え、イベントやシャワー効果という催事企画でも苦戦しています。
小売業界は20年でまったく別の未知にさしかかっています。
「駅のソバ」「若者のマチ」から始まり、今では『駅のナカ』『家から徒歩で』
となり、ついに【玄関のナカ、深夜の食卓・ベッドサイド】まで、ヒトに近づい
て居ます。

ダイエー中内社長の引退談話「これからは前垂れを下げて、お客様へ伺う」とい
うのが、現実になってきました。

●通販業界はみなさん、お子様の時に少年マンガの最終ページにあるうさんくさ
く、でも忘れられない魅力的な商品からお買い物体験が始まっているでしょう。
せっかくのお年玉をフイにした苦い想い出から、世代が違うと『カタログやDM
では、絶対に買わない』と誓っていた妙齢のご婦人方も、いつの間にか声高の深
夜番組から離れられなくなり、おかげでジャパネットさんは通販NO1になって
います。

だから追随しようとして、宅配便が10億個を越えるようになっています。
その実、売り手は1個1万円を超えられずに零細企業がほとんどです。通販の歴
史や先行者を見ているだけでは、NO2には届きません。

大手もカタログ、DMの印刷制作コストに追いつかずに苦戦しています。

●それでもなお、小売りや買い物は家の中に入り込んできています。一度便利さ
を体験したら、たとえオセチでインチキを掴まされても、「次は大丈夫」としっ
かり決意を新たにするのです。

通販のどうしても越えられなかった壁は、信用・信頼・ブランドという心理学で
した。過去体験や今でも時々ダマされてしまう事故があるので、「知っているモ
ノ」や「別のチャネルから仕入れた情報」で信用を補完しているのです。
今や消費者は賢さや価格、品質、機能のクチコミ収集力によって、情報の非対称
性=買い手と売り手は情報量が違うので、価格にしか反応しない。という越えら
れない公式から離れ始めました。

情報の非対称性=レモン、・・・・新鮮でも腐敗間近でも黄色はきれい。という
事に気づいたアカロフ先生はノーベル賞を受けています。

●信用信頼品質の確かさ、これは老舗の小売店がデパートが売り物にしてきた最
高の戦術です。「掛け値なし正札商法」が三越江戸時代からの家訓でした。

小売業界にとって、どれだけ高い立地の店舗を構えても、人通りや集積地に出店
しても、品そろえを毎週取り替えても前年割れするなら、商法を変えねばなりま
せん。

いち早く流通業は駅前大型店から住宅地の小型ドミナント出店という方式に転換
したのがIY堂ですから、次は玄関に立ち入る給食サービスになります。
セブンミールという業態は10年の懐妊を経て、ようやく生協さんを越える勢い
で食材宅配を始めています。

●お客が一番心配に思う「大丈夫かしら」は、コンビニやスーパーの店舗で確か
められます。次はナショナルブランドではなく、プライベート商品の通販に切り
替わって行くでしょう。

ブランドショップのアウトレット店があるなら、二次流通の通販が組み立てるこ
とができるし、すでに先行者はNYで数百億円を売り上げる規模まで急成長して
います。「この間、直営店で見たアノ商品」が3割引なら、テレビでセールスに
慌てて注文するよりゆっくりと品定めができるものです。

ネットですからカタログでもDMでもありません、ちょっとしたクチコミサポー
トがついて回ればそれでOK。通販が変わってきている、すでに伸び上がってい
るというのが実態です。

●全国の商店街、数千もあるでしょう、シャッター通りとくじけたこともあるで
しょうが、地域では忘れられていません。信用と信頼、あの店主という想い出が
ある限り、チラシ配りの通販宅配から始められるのです。強みは過去の信用、信
頼、そして実態としての店舗やカンバンがあるからです。

通販事業はオートマトン(自動人形)と同じです。商品説明、価格、うんちく、
受注と発送、代金の回収といって、通販物流業者は専業として幅広くサービスメ
ニューをすでに広げています。

何より時流にあった省エネルギーでの事業スタートと拡張性があります。
競争は激しいですが、通販からスタートした企業と流通小売りから参入するので
は、ノウハウ以上に信用・ブランドの打ち出し方を変えることが成功の秘訣とか

物流業は、小売り流通業界のソリューションとして新しい分野を持ち始めている
のです。倉庫や車を貸すのではなく、店舗の代わり、店主の代わりなのです。

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