━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
■□■■   ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ □□
□■■    2011/9/5 NO.447              □□■
■■     『ソリューションの意味』物流問題を解決するヒト  □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com    □□■□□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■大災害で失われた多くの魂と被害に遭われたみなさまへお見舞い致します。
そして全力で奮闘している全国の物流マンに深い敬意と感謝を致します。

●今週の木曜、もうあさっての事ですけれども、日本インダストリアルエンジニ
アリング協会が『全国生き生き5S活動発表大会&工場見学会』を信濃町で開催
します。15の事例発表と6個所の工場・事業所見学を行いながら、あたりまえ
だけれども、なかなか優れた領域まで進めない5Sを徹底研究します。

大事であることがわかっていても、なかなか定着しない5Sというか、職場の整
理整頓の秘訣を公開、見学できる機会です。
私は、物流部門の5Sを報告しながら、最後の砦となる「しつけ」のアピールに
ついて報告します。テーマは『体感とアイコンタクト』、5Sを進めるには職場
のプライドを高め、わずかな恥知らずを全体で排除してゆく職場環境の作り方。

時間を作って訪ねて来てください。
http://www.j-ie.com/activity/meeting/ie-forum/post-5997/

●経営や物流、製造や販売活動を改善するときに、ソリューションという呼び方
を聴いたことがあるでしょう。解法とか解決の手段という意味です。システム会
社は情報システムのツールや全体のしくみをソリューションと呼んで、経営課題
の解決には情報システムを提案します。

問題や課題が明らかになっていれば、ツールやしくみによって改善解決ができる
場合が確かにあります。作業や工程の精度や速度を上げるためには、人手作業よ
り、システムや情報ツールを使う方が妥当と言える場合もあるからです。

肝心なことは、ソリューションの対象を調べる前にソリューションの道具をその
まま当てはめようとするところにあります。解決ではなく、販売が目的となって
しまうことがよくあります。同時に、購入が目的となることもあるのです。

●ソフトやツール、しくみを買いたい、売りたい、ということが、当事者の頭に
浮かぶと、ソリューションという解決行動が販売や購買となっていることに気づ
かない場合があるのです。売りたい、買いたい、なかなか話が進まない、という
悩みがまた別のソリューションを必要とすることになるわけです。

物流ソリューションにはたくさんの解法が存在します。物流改善のテーマは、本
当に多くあるからです。コストを下げたい、精度を上げたい、速度を速めたい、
情報を利用して無駄な作業や工程を除きたい、じぶんでやりたくない、委託先の
状況を評価したい、もっと優れたステージに上がりたい、などなど。

人類は人と物に苦労し続けてきました。わが家を観ても、職場を見ていても、モ
ノが溢れているのに、肝心なモノが見つからない、そもそも持っていない。誰か
と共同作業を図りたくても、説明を聞いていない、理解したがらない、そもそも
思ったようにヒトが動いてくれない、などなど、人生はヒトとモノの苦労の連続
でした。

●ソリューションとは、そんな苦労を解決してくれるはずと期待しているのです
が、なかなかフィットしたモノがみつかりません。何より、ソリューションを持
っている会社やヒトと出会うことが本当に少ないのです。

買いたいけど、売っている人と出会えない。売りたいけれども、買いたい人と巡
り会えない。出会うためのソリューションはどこにあるのだろう。と、思ってい
たら最近はネットサービスや出会い系サイトで、互いの興味関心をマッチングし
てくれるところまで登場して、ようやくソリューションの需要と供給が出会う機
会が出てきました。

ただ、サイトや情報、説明や解説には、半分のウソが含まれていて、「このソリ
ューションで良いのだろうか」と悩むことも出てきています。

●ニュースや論調、調査報告や写真すら、「事実の部分」しか扱いません。解説
や広告、宣伝、紹介には意図があり、多くはウソや誇張が含まれます。ただし、
半分は事実であり、だから私は広告が好きです。宣伝も試してみたくなるのです

「コストダウンソリューション」とあれば、興味津々で説明を聞きたくなるし、
精度アップや速度向上の必須アイテム、ツールと書かれれば、それを導入したと
きのイメージを勝手に妄想しています。

システムツールは仕様書や説明資料として、ホワイトペーパーという宣伝文があ
ります。キャッチフレーズや特徴だけでなく、細かな明細仕様が書かれる技術文
章なので、退屈だけれども時々読んで、買えたらいいなぁと想像しています。

●一年にどれほどのソリューション宣伝を読んでいるか、どれだけの種類に興味
を持たされているか、それはもう、本当に疲れ切るほどの量が溢れています。
これだけソリューションがあるのなら、さっさと買えば良いのにと自分でも思う
し、クライアントに紹介すれば問題が解決できるはずといつも思います。

しかし、売り手と買い手は出会うことが奇跡です。ビジネスはたくさん実を結び
ますが、そのほとんどが後悔とため息と、そして新たなソリューションを探す旅
の始まりになっています。それはなぜか。

●契約は売買でも委託でも、相手があってのことですけれども、相手は会社や信
用、規模や歴史、有名かベンチャーかというわけではなく、「誰か」というのが
ネックになるのです。

そして、ソリューションとはモノやツールよりも、それを持っているヒトが誰な
のかに関わって来てしまいます。この人とつきあえるか、この人はよい人か、好
きか嫌いか、どうなんだろう?結局は人間関係まで行き着いてしまうのです。

それもまたなぜなのか。優れたセールスマンというのが、存在します。
努力の割に報われないセールスマンもコンサルタントも技術者もいます。

●優れることと報われないことの境には、小さな違いがあります。信頼感とか友
情とか、正義や誠実というものかもしれません。

買い手と売り手が出会うのは、本当に小さな違いが原因となります。
この人に頼ってみよう、この人からは避けておかねばならない気がする、・・・。

Reserch makes the difference!!
Defference is in the details.

調査は違いを生む、昔SONYが広告塔に載せたスローガンです。今は
IT'S A sonyとものすごい自信を主張しています。

次は、些細なところに真実がある、というディズニーの哲学です。隠れミッキー
を探せ、というのは、どれほど詳しく見られても恥ずかしくないほどにこだわっ
ている証だといえるでしょう。

サービス業はひとあたりにすべてがあります。あいさつや礼儀作法、雰囲気や誠
実さというのは、言葉ではなく体全体から漂います。

●セールスもまたサービス業ですから、その人の全身から語りかけるものがあり
ます。

物流サービスをソリューションとして提供するなら、その人の全身が必要だとい
うところに行き着くのです。相手がどのように体感するか、最後の判断はここに
あります。
コストや精度、速度や活用、評価や指標も、絶対的な数字や相対的な比較ではな
く、あくまでも体感温度のようなものだ、というところにソリューションが売ら
れて、買われる真実があるのです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★★★★★花房出演:物流改善セミナーご案内★★★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▲ 9/8(木)信濃町日本IE協会『全国生き生き5S活動発表大会』 
<<5S活動の締めくくり、『しつけ』のアピール>>
http://www.j-ie.com/activity/meeting/ie-forum/post-5997/

▲10/13(木)大阪本町、大阪工業協会『上手な在庫管理入門』
http://www.opmia.or.jp/seminar/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★★★★★ WEB書店で好評・増刷! 物流問題解決の糸口を斬る ★★★★★
日刊工業新聞 『物流改善Q&A100』 ¥2310
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002220

日刊工業新聞 『見える化で進める物流改善』¥2310
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002079

秀和システム 『戦略物流の基本とカラクリがよ〜くわかる本』¥1470
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/1829.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電子メールマガジン【物流現場 見たまま 感じたまま】
■発行者 株式会社アバンセ 花房陵   http://www.avance-tokyo.com
■ご感想、ご意見、ご質問は返信   mailto:hanabusa@avance-tokyo.com
■FACEBOOK:Ryo Hanabusa
★★★このメルマガをあなたが気に掛けてくれて、誰かに伝える。そして読んで
くれて、また気に掛けてくれて、誰かに伝える。そんなことを繰り返すと100
の4乗は1億人だから国民が読むことに。やっぱり世界は狭く、友達の輪は広い
【物流現場 見たまま 感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行14年目★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━