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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2012/1/5 NO.459               □□■
■■     『復興と再生、日本の未来』物流の果たす役割とは  □□■□ 
■      物流改善ヒントhttp://avance-tokyo.com     □□■□□
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■昨年大災害で失われた多くの魂と被害に遭われたみなさまへお見舞い致します。
そして今も全力で奮闘している全国の物流マンに深い敬意と感謝を致します。
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新年あけまして、おめでとうございます。昨年の辛い時期を乗り越えて来た方々
には、新しさが何よりも癒しとなったことでありましょう。初詣の境内で手をす
すぎ、口を湿らすことをみそぎと言います。作法によって全身が清められて、こ
れからの息吹が生まれ変わる思いでした。再生日本、新生自身の決意も新たに。

●頼りない政治話題ですが、昨年10月から国家戦略会議が起動しています。今
までの日本を振り返り、これからの日本を企画してゆく活動です。皆さんも今年
の決意を新たにしながら、どんなチャンスを掴んでいくかを考えているところで
しょう。

すでに明らかになった経営課題は、これからの10年は今まで以上に所与の条件
が変わります。規制緩和の反動とマクロ経済の不安定さが増してゆきます。

●長期にわたる低金利と円高、欧州のカントリーリスク、北米の高失業率などの
未だに解決策が見えていませんが、日本はさらに少子高齢、労働消費人口の減少
が様々な症状を表してくるでしょう。

生産や消費の減少は確実であり、今までと同じような製品サービスは、自動車、
住宅、家電という基幹産業に空洞化をもたらします。
同じようなものは作っても売れないし、新商品も消費者の趣向の変化によって、
ライフサイクルはもっと早く、様変わりすることが確実です。作り方、売り方を
改めて行かねばなりません。

●製造と一体となった流通業にも明るい兆しは見えません。売り切りというか、
売り逃げのような商売は続かないでしょう。かつて言われた生涯顧客化という戦
略性がすべての産業に必要になります。売るだけでなく、先細るマーケットを生
かすためにも、顧客満足の捉え方を改めなければなりません。
何事も長期戦、リピート率を高めるためのサービス化が大切でしょう。

★所有が価値を持った自動車は、利用のための使わせ方に工夫がいります

★マイホームで上がり、となった会社人は別の目的を探しいています。家を持つ
のでなく、家に住まうなら10〜15年サイクルで必要な大きさが変わります。
家を売るのではなく、住まう場所を売るための業態が必要です

★家と連動した家電、家具業界も同様に10〜15年の耐久性と交換のしくみが
必要になります

★耐久消費財を購入することが目的の金融や保険のあり方は、お金の使い方、貯
め方、蓄財と老後の備えを指導する教育産業に変わる必要があります。更に幸福
は蓄財とは無縁ですから、お金の心配や不安を取り除く制度が求められます。

★食は健康につながりますが、正しい食品の姿をまだ示していません。健康維持
のための食生活、年齢に応じた食材の選び方を提言する業態が必要です

★レジャーや余暇のあり方、時間の使い方、1時間1000円相当の価値の創造
は、既存アミューズメント以外にも欧米に探すことができるはずです。物見遊山
が高齢者には肉体的にハードですから、バーチャルお遍路や諸国漫遊記の疑似体
験がゲームになるでしょう。

★医療と健康を完全に切り分けるコンセプトが必要です。医療機関は寝たきりを
助長している実態を改革し、年齢に応じた医療機関の分離ができます。保健医療
の限界は、保険商品の多様化でカバーすることができないはずがない。

★高度医療はグローバル化によって処置患者数を挙げられるはずで、環境の優れ
た国際空港に付帯させることの方が宿泊連動による医療ツーリズムが完成します

★産業が業態となり、業際にマーケットが生まれるなら、物流の役割は大きく変
わります。市場がCVSになったように、大規模量販が物流で成功したように、
在庫レス生産や販売が可能となったように、物流の技術が産業を生むのです。

●脱工業化、脱流通業ということは、サービス化への参入だと言えます。高単価
高回転から、低単価長期回転維持という転換です。いっそうの安定品質という視
点がすべての局面に求められるでしょう。
機能説明よりデザインやスタイル提案、専門性よりデザインやコンセプト、人生
の気づきを与えるビジネスが必要とされる時代に入ったのです。

500$のタブレット端末やスマートフォンが、実際原価200$で産業競争す
る立場を取るか、デザインとスタイルで300$を支持されるか、どちらを志向
するのかは明らかなのです。

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★日刊工業新聞 『物流リスクマネジメント』¥2100
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東日本大震災の事件を経験して、私たちは次の世代に何を遺さねばならないでし
ょうか。災害は忘れた頃にやってくる、という現実を受けて、ビジネスマンや事
業の継続を続けるためには、100年以上の企業が数万社もある反面、災害を契
機に事業停止や廃止となる企業がありました。
救急医療や人命救済に物流マンの役割も高く評価された、今回の事件を通して、
物流が持っている強さと意義を整理しました。
いざというときには、自分で守り、遺すための『みんなのBCP』を考え出しま
した。自然災害のデパートのようなアメリカでのFEMA(危機管理庁)や東北
企業の取材も含めて、180ページに一気に仕上げています。

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電子メールマガジン【物流現場 見たまま 感じたまま】
■発行者 株式会社アバンセ 花房陵   http://www.avance-tokyo.com
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