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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃  □
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□■■    2012/2/25 NO.464             □□■
■■     『NO EXCUSEを合い言葉に』開き直りと実直さ     □□■□
■      物流改善ヒントhttp://avance-tokyo.com    □□■□□
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■昨年大災害で失われた多くの魂と被害に遭われたみなさまへお見舞い致します。
そして今も全力で奮闘している全国の物流マンに深い敬意と感謝を致します。
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厚生年金基金の運用会社が摘発された。リーマンショックの時でも高利回りをう
たい文句に2000億円を集めて運用したが、失敗して破綻状況にあると言う。
同じ時代、国民年金はどうだったか?こちらの基金は116兆円、安定運用どこ
ろか、2008年から5年間で5兆円の損失!昨年だって3000億円の損失を出し
ている。
金融優等生はどこに行ったか?消費税の目的はどこにあるのか?運用機関の信頼
性なんて本当にあるのか。問われているのは誠実さと律儀さであり物流も同じだ
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●物流業務は限りなく安定供給を要求されている。いつもどこでもどんな状況下
にあっても、JITに代表される安定運用が欠かせない。雨が降っても風が吹い
ても、商材の在庫は確保されて供給されなければならない。言い訳は通用せず、
当たり前のことができて当たり前とされる。賞賛はほとんど与えられない。

それを当然と見るか、ため息と失意の業務と考えるかは職業観そのものになる。
ところが現場はどうか。あくびとため息、陰口と悪口の波及ではないか。誰が悪
い、あれが古い、これが原因と明るいはつらつとした職場とはほど遠い。

●物流の目的は顧客事業の安定と継続にあり、その意味では貴い仕事であるはず
なのに、どうしてもグチが収まらない。頑張っても努力しても報われることは少
なく、毎日のニュースに付き物のミス・事故がゼロとなることは少ない。
けれども継続と安定という再現性の高さは、ほこりとなすべきコトなのだ。

遙か昔の終戦からの復興は世界に驚嘆と脅威を与えていた。日本の底力の原因分
析が行われた。勤勉と標準化、再現性の高さは世界に感動を与えていた。国民性
を誇るべきモノとして、農業国日本は産業国家に生まれ変わっていた。

●努力やガンバリの源泉には誇りや意地という、静かな決意だったと言えよう。
大声で鼓舞するわけではなく、ひとり一人が静かに誓う決意が美しかった。
努力は内に向かい、外への発信が苦手な国民性が功を奏して世界に注目を浴びた
ことが誇らしい。今一度振り返りたい、日本の美徳の一つだ。

言い訳をしない、NO EXCUSE これが国民性を示している。
しかしこの小さな決意に不安が生まれている。ウソや欺瞞、過剰な自己主張がも
たらした失敗の数々にそろそろ終止符を出さなければならない。

●リストラによる短期業績の捻出や課題問題の先送りによる自己評価もほころび
始めている。政治の世界も優等生の金融業界にもその傾向が見えている。

実業は正義と誠実さだけでは稼げない、という変な価値観や流行が生まれること
をどうしても避けなければならない。企業は出来ることなら100年を目指し、
世界と競わなければならない。当面の問題をこなして引退すればよいなどとは決
して考えてはいけない。
今日を乗り切り、明日に備え、次の世代や日本の将来までも視野に入れておかな
ければならないなら、改めるべきコトを着実にけれども強さに磨きを掛けなけれ
ば競争を乗り切ることが出来ない。

●製造も販売も物流も、最終消費者に向けての価値創造であり、商材の移動では
なく消費による幸福の追求でなければならない。売れればよいという態度ならい
つか飽きられる。手元を離れれば良いという移動なら、売れ残り、陳腐化となる
だけだ。

生産財も消費財もカタチや経路は違えども、日本の消費国家では家計消費が6割
なのだから、正しい商品、立派な企業体である必要がある。延命策ではなく支持
され続ける姿勢を保つなら、誠実さ以外に長寿の秘訣はない。100年を越える
ならこれしかない。そのためには、何事にも言い訳を許せない。

●出来ることを広げて示し、その理由と根拠を仕組みや経費で示すことが開き直
りのホントの姿だと言える。

これからの時代は、左手を胸に当てる姿が必要だろう。


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