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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃  □
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□■■    2012/3/5 NO.465                         □□■
■■     『物流をデザインし直す』荷物を生み出す秘訣を探る □□■□
■      物流改善ヒントhttp://avance-tokyo.com       □□■□□
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■昨年大災害で失われた多くの魂と被害に遭われたみなさまへお見舞い致します。
そして今も全力で奮闘している全国の物流マンに深い敬意と感謝を致します。
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税と社会保障の一体改革、が揺れている。原案をそのまま閣議決定したものだか
ら、手続きの問題と野党の反発がきつい。それでも強行するつもりで、総理は意
地を通してでも、つまりは解散選挙というカードまでちらつかせている。
それほど増税は必要か?原案は2年後のお約束、これから2年の夢を語れば良い
庶民は捕られたくない、政府は取り上げたい。そこに交渉術を忘れたのか!

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★★★★★物流塾開講10周年、120回目の講演を花房が担当★★★★★

3/15(木曜)14:00〜17:00 飯田橋レインボーホール

●『日本再生に向けた物流デザイン』〜現場・業界・国際の3つのフロンティア

福岡情報ビジネスセンター 代表取締役 武藤 元美
●『日本のトップ経営者から何を学んだか〜自社IT事業を成長させた事例』
http://www.avance-tokyo.com
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●物流をデザインする、というのは20年前にも語られた。「運ぶ荷物が無い
なら、荷物を作れば良い」この発想から様々な物流サービスが生まれた。
地域でしか消費できなかった生鮮産品をクールサービスで扱った。運輸企業は自
社に貨物を取り込むために、工場自営物流の製品を一手に集めるために、トラッ
ク駐車場に倉庫を建設した。運輸と倉庫の一体が始まった。そして、顧客を取
り込んだドライバーは、独立して運輸業のベンチャーが多く社長を生み出した。

●20年経って、まだ景気が悪い。大得意だったメーカー工場が円高のために
海外へ移転してしまったからだ。数百万人の雇用が失われ、アジアが活況を帯
びている。在庫削減の技術とSCMブームで倉庫はどんどん縮小されてきた。新
築倉庫は古い倉庫からの移動で、物量そのものが増えた訳ではない。在庫型か
ら通過仕分け型倉庫に機能と性能が変わったのだ。

●これからどうやって「貨物を作り出すのか」が、物流業界の死活問題となっ
てずいぶん時間が過ぎてしまった。競争は激しい、工場物流は流通物流に負け
て、流通問屋の物流は小売りと通販に負けている。メーカー資本規模は流通資
本に負けて、物流の荷主交代が進んでいるだけだ。「貨物が増えてはいない」
事は勘違いしやすいが、現実なのだ。このまま競争を続けるなら、零細は倒れ
中小は大企業に飲み込まれるだけだ。トラックや倉庫は必要でも、増えすぎた
物流社長には存在意義がないからだ。

●物流は何と言っても量の規模が必要で、量が無ければ効率や合理化の余地は
ない。量が減れば、今までの運営は成り立たず、激しい競争のあげくに大手に
終着することが明らかだ。競争を促進するために規制は解かれ、免許は実質的
に無制限に配られて来たから、政策は成功したと言えよう。
ところが、サービス産業の物流業界は多くの雇用を吸収できる特殊な業界だ。メ
ーカーが海外に雇用を持って行けないなら、サービス業界で引き受けなければ、
国家そのものが成り立たなくなる。雇用無くして税収は増えないからね。

●再びデザインが求められている。「貨物を作り出す」ために何が必要か。し
かも、生産も流通も貨物自体が減りつつ時代の中で、という厳しい条件がつい
て回るのだ。多くの物流社長に幅広く均等に、デザインの成果があるはずは無
く、考えた者、苦労した者、正しい選択をした者にしか、チャンスは無い。
人生もビジネスも運命や宿命、偶然という喜び、そして正しい選択という3つの
要素で回って来ているからだ。

●景気は運命、ショックや災害、時流やブームに乗るのが偶然、静かな時代で
成熟した社会では正しい選択をするかどうか、意思決定の重要性が何より経営
には欠かせない。どんな選択肢があるか、どんな道や方法を考えだせるか、デ
ザインとは時代を読み、顧客の動向を探り、チャンスを探し出す事に他ならな
い。ただ単純に「貨物を作り出す」ことは、いかに楽観的に考えても難しい。

●料金競争に向かわない他社との競争、付き合って損の無い業界や荷主の見つ
け方、今増えているもの、これからどんどん減るもの、自社の隠れた強みと緊
急的にでも直すべき部品と性能、どうやらデザインはちょっと考えただけでは
見つけられそうも無い。

不景気が長く続き、人口も雇用も成長しない先進国は日本が最初に経験しなく
てはならないからだ。それでも家族のために、子どものために沈んではならな
い日本のために、サービス業界の我々が答えを出してゆかねばならない。

●10年続いた物流塾は、いつも業界の最先端を目指していた。新しい技術、
社会のトレンド、熱心な物流マンたちが120回も勉強会とディスカッション
を続けて来た。答えはここにあるか?と尋ねられての、10周年記念講演だ。
準備万端、なるほど!という視座と提案を準備している。ぜひともご参加あれ

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★★★★★ WEB書店で好評・増刷! 物流問題解決の糸口を斬る ★★★★★
★日刊工業新聞 『物流リスクマネジメント』¥2100
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■発行者 株式会社アバンセ 花房陵   http://www.avance-tokyo.com
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