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■■□■■ 物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃ □
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□■■ 2012/8/5 NO.480 □□■
■■ 『物流改善の間違え』コンサルタントの悪い癖 □□■□
■ 物流改善ヒントhttp://avance-tokyo.com □□■□□
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■QC活動にせよ業務改善にせよ、調査〜分析〜問題抽出〜対策〜課題消化という
セオリーがある。目先の問題だけに集中対処すると本質解決が図られずに、再発
する訳です。コスト対策として契約料金の見直しだけなら、総額は変わりません
調べてどうする、という目的志向が前になければならないのです。
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●現状や過去を調査して、何がわかるかというと明日の予測がたつからです。
というのが従来の常識でした。いわば、成長時代の問題解決手法です。外部環境
に大きな変化がなく、右上がりの成長路線を描いているわけだから、昨日の阻害
要因を解決すれば、さらなるシフトアップが期待できる。
そんな過去の改善手法が調査〜〜課題消化というアプローチだったのです。
今はどうか、果たして右下がりの状況にある中で過去を調べることの意味がある
のか・・・・・・。ホントは分かっていても調べなくては気が済まないのがコン
サルタントです。だって、現状すら良く分からないから。業務知識や企業内情報
については、新人レベルを上回ることは絶対にない。業種経験があったとしても
それは、知らないよりは良いというレベルであって、改善策を考えるべき企業の
情報は、財務指標を知っていたとしても、なぜその業績が生まれ出てくるかの本
当の理由は分からないものです。
●業務改善のリーダーシップを取ってもらえると期待しているお客さんに、「ジ
ツは良く分からないんです」とは言えないので、調査という名の学習をしたがる。
かつて私も「そ〜いうもんだ」、と思っていましたが、昨日を調べて明日に備え
るなら、それが効果的なら誰でもできる。苦労しないはずです。過去の成功体験
を活かせばよいのだから、大きな変化や改革など不要です。
むしろ、過去を調べて出来なかったことを出来るようになれば、きっと褒めても
らえる。少なくともお母さんは、良かったねと声かけしてくれるでしょう。
●改善とは進化でなくてはならず、強化とも言います。弱点を克服しても認めて
くれるのはコーチと親。身内しかありません。顧客や外部は「それで?」と要求
は際限がありません。
むしろ得意をさらに磨けば、ファンが増えます、評判が高まります。
コンサルタントの学習を意味する、調査活動では弱点の発見、不都合のあぶり出
し、皆さんが不満に思っている欠点をあげつらうことになります。それが出来る
ようになって、解消したからと言って誰が褒めてくれるでしょう。業績につなが
るでしょうか。
●歴史学ぶという意見もあります。人類の行いは毀誉褒貶、いつも変わらず、変
化はわずかにしかないという事例です。学ぶことの意義は多くありますが、過去
を調べて未来を予測して、本当に成功した事例はありません。
今日は未来の一部だから、今をもって明日に備えるならいざ知らず、昨日を根掘
り葉掘りすることはまったくの無駄と宣言したいのが、コンサルタントの本音。
●直したくても直らないのが癖なら、調査グセのついたコンサルタントは困りも
のです。昨日の理由を聞かれても、昨日より前の事情を説明せよと言われても思
い出すだけ苦労しますよね。
過去と未来を線で結びたくなるのが人情だし、科学の理論だけれども、現在は想
定外の連続で起きています。蒸発した顧客、消えた需要とまで言われ、なぜ売れ
ないのか、なぜ買い控えるのかを外部から説明してもことごとく失敗しています
よって調査は無用、学ぶべきことは原理原則と忘れていた基本原則のほうが意味
がある。何より学習は変化に備えられるし、失敗の経験則も覚えられるからです。
●ビジネス原則を学んだ経験からは低価格で競争することの恐怖と失敗を知って
いるはずです。苦し紛れの安直な手が価格であって、長続きはできない。
そのことを学習しているかどうかで、今が分かれています。
差別化要素のない価格競争は倒れるまで続き、事実倒れてゆく実態があるのです。
外部の意見では価格競争を避けるように指摘しますが、「調査という学習時間」
が足りないときには価格を打ち出してしまうのです。
昨日を知り、今日を確かめ、明日に備えるのは原則行動であって、学習サイクル
と同じです。人に言われ、コンサルタントのために昨日を調べるのはもうやめま
しょう。
なぜ、調査活動をしないのか、と問われて思うままに説明したけど、納得してく
れなかったお仲間のためにあえて繰り返しておきます。
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電子メールマガジン【物流現場 見たまま 感じたまま】
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