━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃    □
■□■■   ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛   □□
□■■    2012/11/25 NO.491                □□■
■■     『上司の17条の約束』人材育成の環境作り       □□■□
■      物流改善ヒントhttp://avance-tokyo.com       □□■□□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■物流専門誌「ロジスティクス・トレンド」を紹介します。今度発行人になりました。
『ロジスティクスの胎動と潮流を読む、ハンディーなタブレット誌』をコンセプトに、
物流企業だけでなく、広く物流に係わる不動産、建築、金融、ITといった幅広い企業
をターゲットにします。 http://www.logistics-trend.com
物流とシステムに限らず、「不動産戦略」「人材開発」「国際ロジ戦略」「倉庫リノ
ベーション」といった多角的な紙面にします。
■新装創刊第2号は12月5日発行。テーマは『物流施設の新旧交代』と題して、
今までのレガシー倉庫の去就を取り上げています。
★月刊ロジスティクス・トレンド(A4カラー20ページ年12号、税込み1万円)
★見本誌申し込み:info@logistics-trend.com 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●物流は守りの部署です。経営上部からの計画に従って、資源配置が決まります。
上位の計画が変わると、シミュレーションのやり直しになるのですが、最近ほど経営
計画が激震していると修正作業に追いまくられてしまいます。現場の総責任者も本社
詰めとなって、リーダー不在の物流現場が増えているようです。

強い経営、組織にはリーダーシップが欠かせませんが、リーダーのあり方も変わっ
てきました。今日がどうなる、明日がどうなるかの意思決定も不安定なのです。自
ら先頭を切っていると、道を迷ったり、間違えたりすることが増えるのです。
これからのリーダーは、ナポレオン型先頭集団ではなくてシェパード型後方監視体
ではなかろうか。

景気や動向のセンサーとしてのスタッフの動きを関知して、笛を吹いたり全体観を
外さないためにも、羊飼いのように後ろからいつも見ているリーダーが必要です。

●率先垂範型だとどうしても業務に集中してしまい、回りが見えなくなります。任
せきりになり、後処理に追われることになります。環境変化は毎日の受注や出荷指
示、営業所からの電話一本にも現れていて、「今までとは違う何か」を観察してい
なくてはなりません。

急な物流条件の変更、固定化していたはずの得意先からの緊急要請、伝票仕様や包
装形態まで、「売りの苦労が物流現場に押し寄せてきます」このことを見逃したり
聞き逃すと一大事です。以前にも増してセンサー能力を高めておく必要があるので
す。

●朝礼や全体会議の進め方にも変化が必要です。昨日の情報判断は役立たないかも
知れなくなっているし、今この瞬間の電話一報で大きくフォーメーションを変えね
ばならないからです。

何が変わったのか。・・・・スピードと複雑性と多様性、この3つの変化は意外に
も大きな流れにつながります。今までの約束ルールが突然変わるのも仕方がなく、
生産も販売も必死にマーケットの変化に対応しています。

後処理になれてきた経験も、新しい処理には慣れていません。即断即決のリーダー
が先頭に立てれば安心ですが、さらに速いスピードで次の条件が変わることもある。

全体観が何より大事な時ですから、あえて後方に下がることが優位になるでしょう。

●問題解決の責任者は、問題に気づいた人しかふさわしくない。

職場にやらされ感や不満が残っていると、『分かっているけど、やりたくない。』
『やりたいけど、できない。』という不完全燃焼が続きます。物流カイゼンはモラル
と意欲に大きな原因があり、手法や理論はすでに尽くされています。

あたりまえのことを当然のごとくに処理続けてゆくことが必要で、カイゼンシステ
ムとも言えるでしょう。それなのに、現場で放置されたり、計画が未達なのは変な
責任者、担当決め、押しつけが残っているからです。

オレの仕事ではない、などというセリフが許されるのは従業員1万人以上の官僚体
質を笑える余裕がある会社だけ。
物流現場に自己犠牲や相互支援のチームワークがなければお終いです。

見つけた人が当事者で、当事者責任を発揮したら皆で讃える風土がなければ、カイ
ゼンの本でも先生でもお手上げなのです。誰がやる、ではなく、誰の気づきかとい
うことの積み上げが強い現場に変わります。

どれほど見える化しても、見えない人には見ても何も感じないからです。
後方から観察できれば、余裕も出ますね。あえて下がりましょう。そして現場はオ
レの後ろにも頼りがある、という信頼感が大事なんでしょうね。上司は人を育てな
ければなりませんが、原則があります。それが17条の憲法。見ておいてくださいね。

1 成果をほめてくれる
2 トラブルが起きたら助けてくれる
3 仕事の最中に励ましてくれる
4 仕事でつまづいた時の相談役になってくれる
5 仕事で犯したミスが致命的な失敗につながらないように策を講じてくれる
6 仕事を振り返る機会を与えてくれる
7 仕事について客観的な意見を与えてくれる
8 仕事について新たな視点を与えてくれる
9 仕事でミスをすることを恐れないようにと言ってくれる
10 職場の仕事の全体像と任せる仕事の関係について説明してくれる
11 職場で抱える仕事の全体像について説明してくれる
12 任せる仕事の前工程と後工程について説明してくれる
13 任せる仕事の意義似ついて説明してくれる
14 背伸びが必要な仕事を任せてくれる
15 易しくない仕事を任せてくれる
16 能力よりも少し高めの仕事を担当させてくれる
17 家族や友人のことに関心を持ってくれる


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★★★★★ WEB書店で好評・増刷! 物流問題解決の糸口を斬る ★★★★★
★日刊工業新聞 『物流リスクマネジメント』¥2100
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002297
★日刊工業新聞 『物流改善Q&A100』 ¥2310
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002220
★日刊工業新聞 『見える化で進める物流改善』¥2310
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002079
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電子メールマガジン【物流現場 見たまま 感じたまま】
■発行者 株式会社アバンセ 花房陵   http://www.avance-tokyo.com
■ご感想、ご意見、ご質問は返信   mailto:hanabusa@avance-tokyo.com
■FACEBOOK:Ryo Hanabusa
★★★このメルマガをあなたが気に掛けてくれて、誰かに伝える。そして読んでくれ
て、また気に掛けてくれて、誰かに伝える。そんなことを繰り返すと100の4乗は
1億だから全国民が読むことに。やっぱり世界は狭く、友達の輪は広い
【物流現場 見たまま 感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行15年記念★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━