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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2012/12/15 NO.493                      □□■
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『ロジスティクスの胎動と潮流を読む、ハンディーなタブレット誌』をコンセプトに、

物流企業だけでなく、広く物流に係わる不動産、建築、金融、ITといった幅広い企業

をターゲットにします。 http://www.logistics-trend.com

物流とシステムに限らず、「不動産戦略」「人材開発」「国際ロジ戦略」「倉庫リノ

ベーション」といった多角的な紙面にします。

■新装創刊第2号は12月5日発行。テーマは『物流施設の新旧交代』と題して、

今までのレガシー倉庫の去就を取り上げています。

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◆物流改善には、ルールや仕掛けのソフトウェア、保管機関や作業道具のハードウ
ェアが重要視されてきました。情報システムもソフトウェアと考えると、多くの現
場ではもうすでにソフトとハードは装備完了の状態にあります。それなのに、なぜ

まだ物流改善が必要なのでしょう?

●忘れていた最後の取り組み、チームビルディング

新築の巨大メガセンター、全国各地に続々と登場しています。ブームなものには訳
があり、保管効率、輸送効率、作業効率のすべてを実現できる物流機能が備わって
います。明るく快適な作業場だけでなく、食堂やリフレッシュルームも充実。セキ
ュリティも万全ですから、このような超大型施設への引っ越しが続いています。

物流改善はコストと精度に代表されるパフォーマンス指標ですから、超大型施設で

は基本設計として、十分に織り込み済みで完了しています。予定の生産性もコスト

も精度も保証されていて、そのための情報機材や保管・作業機器もたくさん導入さ

れています。

すべての投資回収の計算が成立した、完全無敵の物流センターなのです。
ところが、こんな最高の現場でも悩みが多く語られています。いい人が集まらずに

すぐ辞めてしまう、定着が続かなくていつも派遣社員で補充しなくては人手不足。
システム機材のメンテナンスも良くなくて、マシンダウン率が上がって故障も増え

ているらしいのです。

誰かに任せていても、すぐにヒトが変わってしまい、経験が引き継がれていかない。
「優秀な人材が集まらない」という悩みです。現場作業がチームにならず、タダの

グループや集団、頭数を揃えるのに苦労しています。

できる人が若手を指導して、チーム総合力で対処できれば良いのだけれど、組織が弱
い、意識改革が必要だ、やる気が足りない、停滞感が強い、・・・・。ヒトの問題。

●優秀な人材がいない、教育が遅れている、モラルが低い

愚痴は分かるけど、問題の本質はどこにあるのでしょう。優秀な人材とは、どんな

ヒトでどこにいるのでしょうか。経験者?若手?高学歴?・・・・・100人面接

してもなかなか採用決定までいかないのは、ハードルを高くしすぎているのでは?

物流現場で求められる人材は、どんな特殊才能が必要なのでしょうか。どんなエース

を捜しているのでしょうか。無理な高望みではないでしょうか。

エースピッチャーがいない高校野球では甲子園で優勝できませんが、プロ野球はエ

ースへ期待する力量が違う。攻守どちらも得意なら理想的ですが、プロリーグは例

えが悪いがドングリの背比べ。それぞれのプレイヤーがそこそこ強いというだけで、

優勝に近いのはチーム総合力が決め手になるのが確かです。

エースストライカーが不在のサッカーチームでも、『不思議の負けはなく、不思議

の勝ち』は訪れます。

 

職場はサッカーチームのようにありたいものです。

誰もが何でもできる、いざというときにはみんなでフルコートプレスの防御に回り、
ここぞと言うときには全員攻撃を仕掛けるような意気込みが欲しいですね。

●チームビルディングは全員攻撃体制のこと

エースやヒーローがいなくても、力量が1+1+1+・・・となっていても、総合
力を発揮できればそれで良い。特殊な優秀さより、凡人が非凡の働きをするような
チームでいられるには、どんな教育と人材開発が必要なのか。

教えて、覚えて、弱点や欠点を直してゆけば良いのか、それとも別に方法があるの
か。今までの教育や研修の成果があまり出ていない事を反省すると、どこかで間違
えていたのではないか、と思うヒトも多いでしょう。

たぶん、今までの人材開発や教育研修の手法は完全に陳腐化してしまったのです。

効果が出せなければ、方法論を変えなければなりません。

●意識改革、チェンジ、変革の意気込みはどこに表れるか

会社も組織も現場も、こぞってチェンジしなくてはならないという強迫観念に囚わ
れています。変化こそが最も求められている最重要課題です。でそれは実現でき

ているのか、どんな予兆や先行指標があれば安心できるのか、タダのかけ声や号令

なのか。

意識改革は人の発言や行動様式に変化が見られます。
改革が進行していくと、人の形相が辛く、苦しく見えてきます。果たしてそうか? 
ウソ! まったくの逆です。

改革が進めば進むほど、ハードルやミッションが高くてもそこに働く人には、充実
感の笑顔と笑い声が響くはずです。活気や明るさこそ、変化の予兆なのです。

ならば、笑顔と明るさをもたらす研修と教育に取り組んでみましょう。皆で笑えば、

楽しくなる。笑いはすべてにポジティブさをもたらすのです。

笑えない現実から逃げ出しましょう。笑えない職場をどうにかしましょう。笑いあ
えるチームビルディング、これこそが最も貴重な改革の源泉です。

 

退屈さのあくびや、疲れたため息も連鎖します。でも、笑い声も誘われるでもなく

連鎖するのです。

●欠点や弱点を忘れて、笑いましょう

一人で笑うのは、オカシイ。チームで笑うのは楽しい。笑いの原点を探ってみまし
ょう。笑顔を探す旅に出かけましょう。ディスカバリー、インクワイアリー=探検
です。

★あなたにとって、笑顔の経験はありますよね。今までで最高の笑い、笑顔、満足
の極みをもたらしたのは、どんな体験でしたか。子ども時代、学生時代、仕事の経
験の中で最高と言えるのはどんな事でしたか。

★その時、あなたの回りには誰がいましたか。その人がいたから最高の経験があっ

たのではないですか。それは誰ですか。その人は一緒に笑ってくれましたよね。

★あなたのその経験は、現在のあなたと無関係ですか。何らかの影響がありますよ
ね。今の仕事、職場、チームに活かすとすれば、何が必要ですか。
キーワードで考えてみてください。何があれば良いか、何が無ければいいか。

●チームで笑うために、どんなことが必要でしょうか。

さて、ここまで読まれてどうでしょうか。
現実の職場やチームで忘れていたことがあることに気づきませんか。
あなたやチームが笑えない心理的な障害、良くない習慣、愉快でない現実、ない方
が良いに決まっている様々な症状があまりにも多いことに気づきませんか。

一方的な押しつけ、厳しい命令、質問を許さない雰囲気、手助けをしない仲間、一
人一人が勝手な振る舞いをしている日常、・・・・・

「今までの常識、会社だから、仕事だから、甘い、緩い、建て前が優先する、優しさ
より厳しさ、・・・・・笑顔の無くなった職場と人間関係。」

物流改善がなかなか進まない、停滞の原因はここにありますね。
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