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年度末を迎えて物流現場では期末棚卸しと来期の予算作りに追われていると思い
ます。燃料高騰、人手不足、コストダウン要請、内部統制のために監査人や会計士
が訪れての案内にも時間がとられます。一年を振り返り、来年度を新たな決意で迎
えるなら、「コストを掛けない現場改善」のチャンスは今。

●コストを掛けない改善とは
 日常活動の中に織り込んだ習慣なら、道具も時間も無用です。いわば忘れていて
やってこなかったことを思い出すこと。分かってはいるが、忙しくてやらなかった
こととか、一人じゃ気が引けて取り組みを先送りしてきたこと、前は継続できてい
たがなんとなく自然消滅したQC的な活動。朝礼や終礼で確認唱和してきたけど、
いつからか忘れてしまったこと。

こんな「当たり前のことを、当たり前に実践しよう」という取り組みは、物流現場
でも工場でも良くある事です。工場の安全対策は人命に直結しますから、定期パト
ロールに組み込まれていることが多く、5Sや労災防止の仕組みが出来上がってい
るといえるでしょう。

ところが物流現場では、指差し点呼、ヘルメットや安全靴、危険地域のマーキング
などの定期パトロール自体が行われることがありません。
運送会社でのKY会議すら形骸化しているのではないでしょうか。

●そこで、年に一度の健康診断

『20の観点:物流評価ベンチマーキング』 <抜群に優れた物流>
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私が考え出した感じる物流、直観の印象を採点する20問の○×テストです。

ビジネスは戦争に例えられます。より強く、より大きく、より早く、よりより〜〜。
ちょっと待って。確かに営業や生産、経営企画や新技術の情報システムは新しい、
強力な切り口を求めています。片や人事や総務、経理や管理部門はこのようなパワ
ーを支えるために母の役割を担います。強い父と優しい母、外に打って出るパワー
と内に秘めた慎重さ。オトコとオンナ、光と陰、。物流活動っていうのは、静かな
内なる力によって競い、生き残っていくような気がしませんか。

■どんな物流が最高なのか

日々奮闘、毎日新たな問題が生まれてくる物流現場では、座して待つ、机で考えて
答えを出す様な習慣がありません。いつも走りながら考え、その場その場で答えを
出し、トライアルアンドエラーの繰り返しから進化を続けて行こうとします。

昨日と同じ状況は当分起きそうもありません。去年のデータは、ハッキリ言って役
に立ちません。だからといってデータを取るのを止めると、主張や思考に根拠がな
くなります。外部に対しての説明責任や説得の方法がなくなってしまいます。

役立たずのデータであっても事実の記録は大切です。そこで、どんなデータを集め
るのか。つまり、「物流の仕事をどうやって見ているのか」ということから考えて
見たいと思います。

いわば、<これから、ありたい我々の姿>というものを考えながら、走り続けなけ
ればなりません。我々の職場は似て非なるモノばかりです。産業や規模が違えば、
物流の仕事は全く別物。一つとして「あ〜、ウチと同じですね」などという会話は
聞いたことがありません。

ミスがなければ、コストが下がれば、従業員が辞めなければ、社長から評価されれ
ば、業界の話題になれば、設定した目標が毎年クリアできれば、事故や災害がなけ
れば、在庫紛失がなければ、もっと広ければ、近ければ、早く帰れれば・・・・・

我々の理想は決して高く遠いモノでないはずなのに、なかなか手が届きません。す
ぐに手中を離れて行きます。理想の物流、どうやって見ればいいのでしょう。

最高の物流は共通している要素があるのです。我々は仕事の成果を何に求めるか、
どんな結果が望ましいか、どんな状態が心地よくて嬉しいのか。そんなことを長年
考えてきて、いま現在の答えが【物流現場の12の視点】というものです。

●優れるための12の視点

順序や程度、ランクや密度は別にして12の要素がバランス良くある時に、我々の
職場はありたい姿に近づいています。少しずつ紹介していきます。

1 自律性
 物流部門独自の自律性があるか

2 顧客満足志向
 他部門や顧客を基準とした、満足志向の取り組みがあるか

3 安全と5S
 安全を最優先し、整理整頓清掃清潔しつけの5Sへの徹底があるか

4 見る管理
 目で見てわかる管理をあらゆる場面で採用しようとしているか

5 時間軸
 スケジュール、優先順位など時間を意識した計画と実績を捉えようとしているか

6 ま・とめ
 適切な空間、時間の区切り、束ね方などの、間、止め、まとめが意識して採用さ
れているか

7 在庫
 あらゆる在庫を適切に管理して、いっそうの削減施策を実行しているか

8 働く意欲
 職場の意欲を高める工夫と実際の作業者に意欲が感じられるか

9 ツールのメンテナンス
 利用する施設、設備、道具に保守計画と点検記録が実物に貼付されているか

10 変化対応力
 新しい取り組みや季節変動、緊急対応の準備や訓練、取り組みが感じられるか

11 情報の活用
 職場で把握できる情報を追究し、活用や転用、情報の発信に意欲的か

12 品質へのこだわり
 すべての活動によりよい品質と目標や実績の記録が取られているか

チェックシートはものすごく簡単です。誰でも新人でもパートさんでもチェック
できるはずです。しかもそんなに回答はぶれません。つまり、みなさんの現場の改
善テーマは誰でもが認識していて、気づかず忘れていただけなのです。


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